だいたい10年ぶりにスロットをしている

最後に本腰を入れて打ってたのが初代吉宗(4号機)なので、9〜10年前である。獣王、コンチ4、爆釣、ミリゴ、ダブチャといった、ホールが鉄火場となるような台にバイト代をフルショット打ち込んでは、しこたまやられて帰る日常だったが、みなし機問題で大花火が撤去されたのを機に足を運ばなくなってしまった。

「吉宗で俵を自力8連正解、50k 近く勝った」というのがログの最終行となっている。

彼女が年末ジャンボを買うとかいう話を放り込んできたため、そんな期待値が悪いモンに大事なマニーをブッコむなら天井近い台のハイエナでもした方がいいんでないか同じ博打なら、と打ち返したのが契機だ。

翌朝、およそ7〜8年ぶりにホールの自動ドアを開ける。

土曜というのにとても客付きが悪い。わかりやすくベタピン営業で、どうせ毎日がオール設定1バトルだろうからどれに座ってもかわらんし、そもそも俺にはどの機種もノーインフォだ。

なんとなくデータを見て、前日なんとなく出ていたようなバジリスク2に根拠無く座る。ホールってこんなにうるせえんだっけ、その場で Amazon アプリを起動して ETYMOTIC RESEARCH のイヤープラグを購入した。L サイズしかなく、ねじ込まないと収まりが悪い。

2k くらいの投資後に演出を経てからバジリスクタイムへ突入する。3連くらいして、下皿が6割埋まった。ヤメ時わからんなー、と思って iPhone で調べるとすぐにわかる。便利だー。当時は良くわからない会員サイトみたいのに登録させられてた気がするぞ。まあなんだかんだで 3.5k ほどプラスになった。根拠無くとも勝てば嬉しい。

以来、仕事の帰りしなホールに出向いたり週末に朝から行ってみたりと久々のスロットライフを堪能している。

が、当時と全く違うのは根拠無く座らなくなったことだ。まさに博打と言った感じで、実際そういう機種も多かった、それにしても殆ど回ってない台を客付きも悪い店でブン回すという愚行をやってのけていたのだった。

10年経た上でホールに行ってみると、客商売とはどういうものなのかをほんのりと理解して来たこともあるのか、流石に当時と見方が変わってくる。今の方が自由に使える金は増えているとしても、アクションに対してシビアなロジックを求めるようになった。自分が新規事業の根拠無き PL にダメ出しをするように、このホールで打つ理由、この台を打つ理由というのを、ファクトを並べた上で座る。

単純に勝ち負けも重要だが、それ以上にホール内を4周5周と練り歩きながら理由付けをする作業がとてつもなく楽しい。結果として座らずに店を出た時ですら、なんとも言えない満足感がある。

パトロールのように店内を徘徊し、ゾーン付近を放置した戦国乙女と押忍!番長2(まどマギも加わるだろう)の補導、忍魂弐を職務質問し遊戯履歴の入念な確認、ラブ嬢の不法に貯め込んだキャバクラポイントの押収をしている。リーマンスロッターの下卑た天井ハイエナ狙いとは違う。ファクト、ファクト、ファクト。

ただの稼動再開では無く、10年の充電期間と経験値を持って立ち回りが出来ているのだ。

2週間で 80k イカれております。