iPhone から Facebook アプリを削除したが世界は何も変わらなかった

気まぐれで iPhone から Facebook アプリを削除してみた。

面白い事に「うおー!!!Facebook のフィードを見ないと死ぬ!!!」みたいな事には一切ならなかったので、さほど有益な情報が流通しないグラフだったとも言える。フィード表出のアルゴリズムが良くできているのもあってか、休み時間なり帰宅後に PC から閲覧するだけで十分であった。

Messenger 経由で連絡が来るケースはあるので、そちらは残している。独立させている事に、なるほどな、と思わされる感じだ。

流入する情報量は多いままにしておいて、人間が良い感じにフィルターすれば良かろうという2007年くらいの考え方に対して、2016年では流入してくる情報量が苛烈に増加しているので負荷もかなり高く感じる。

そういう状況において、人をフィルターとして機能させるというのには合点がいく。

FacebookTwitter のようなソーシャルメディアで伝搬してくるコンテンツの価値は、そのコンテンツそのもの単独で決まるのではなく、「誰がそのコンテンツをピックアップしたのか」という要素がその価値における大きな部分を占めると思っています。
ソーシャルメディアにおける他人との関係性がコンテンツ価値に影響を与える - naoyaのはてなダイアリー

この点で Twitter のリストやはてなブックマークのお気に入りは機能していて、情報の発見に役立っている。

一方、自分にとって有益な情報をピックアップしているユーザーを見つけ出すコストは重い。ブックマークが重なり合っているというのも指標としては良いが、特定の分野において、という絞り込みになると話が違ってくる。

ピックアップの仕方、というのをモデリングして、大量の情報プールに対して適用すると良い感じに取り出せる、みたいな感じになりたい。

近所の床屋

坊主頭ということもあり、バリカンを使って自分でやるか近所の床屋に向かう。

 
そこは家族で経営する床屋で、80そこそこの親父さんと女将さんに、40半ばほどの息子さんの3人でやっている。バーバーチェアは3席で、奥から親父さん、女将さん、息子さんが使うことになっている。
 
殆どは息子さんに刈ってもらうのだが、これが大変に良い。バリカンで入念に刈り、ハサミの仕上げもキッチリしている、とても丁寧な仕事なのだ。中でも洗髪後に大きな手で施される絶妙な力加減のヘッドマッサージがとても気持ち良く、初めて行った時には良い店を見つけたと興奮気味に家内に報告してしまった。
 
ある日曜日の、昼をちょっと過ぎた頃、時間が空いた事もあって床屋に行こうと思いたった。店に行くと先客が1人、女将さんが接客している。息子さんの姿はなく、親父さんに案内された。何度か来ているが親父さんに刈ってもらうのは初めてのことだ。
 
6ミリで、と親父さんに伝えるとバリカンを持ち出し入念に刈る。ハサミもキッチリだし、長さを見る時の動きも息子さんと全く同じである。これが「この家のやり方」か、とスタンダード探しが楽しくなってきた。
 
隣席の先客が勘定をしていると、女将さんが「パソコンでやってるからよくわからないのよね、迷惑なのよ」と愚痴をこぼした。確かにモニターには電源が入っていないようだ。今日は休みなのかもしれないな、と思っていると、先客は女将さんに案内され勝手口より母屋に向かっていった。業者か何かだろうか、5分もすると帰っていった。
 
洗髪が終わり、いよいよヘッドマッサージかと思いきや、肩周りだけ床屋らしいマッサージをされて終わってしまった。どうやらヘッドマッサージは息子さんのオリジナルサービスだったらしい。
 
こうやって新たなスタンダードが生み出されていくのかと勝手なことを考えていると、妙齢の女性がやってきて女将さんが接客することになった。ちょっと驚いたものの、近所に住んでいるのだろうか、女将さんとは調子良く会話をしているし、良いロコネスを感じた。
 
爆笑問題の日曜サンデーをBGMに、顔に剃刀を当てられながら、聞くともなく聞こえる隣の会話に違和感を覚えた。
 
「店は閉じてしまうのかと思った」
「ご主人がまだ働けるから良かった」
「息子さんにはお客さんが一杯付いてたから残念ね」
 
どういうことだろうか。息子さんは独立でもしたのだろうか。あるいは引っ越しすることにでもなったのか。会話の前提を探っていると、ふっと気がついた。
 
たぶん、息子さんは亡くなったのだ。
 
先客が母屋に向かったのは線香をあげに行ったのだろう。PCの使い方を教える間も無いほどには急な出来事だったのかもしれない。
 
やる意味もないドライヤーをかけられ「お疲れさまでした」の声で席を立つ。息子さんの定位置にそっと目をやる。何も変わりのない、これまで通りの配置のままだ。いっそ聞いてみようと思ったが、言葉が出なかった。
 
勘定を済まし外で煙草を吸っていると、献花向きにまとめられた花束を持った女性が店に入っていった。とても近い日の不幸だったようだ。もしかしたら昨日まで店は閉めていたのかもしれない。
 
煙草の火を消して歩き始めると、どっと涙が溢れてきた。俺も遺された人の気持ちがわかるくらいには年を取った。
 
家内と新宿で落ち合うなり開口一番、床屋に行った割には随分と剃り残しがある、と言われたのでペタペタと触ってみる。なるほど、鼻の下と首元の当たりが甘い。
 
「いいんだよ、今日は」
 
ヘッドマッサージはなくとも、これからも近所に床屋があることだけが嬉しいじゃないか。

「味百味」という地上最強の調味料を何としても紹介したい

「〈お題〉バレンタインデー」とか関係ねえ!俺は今すぐ「味百味」が紹介したいんだ。

神州一味噌 味百味 1.1kg

神州一味噌 味百味 1.1kg

大学時代の先輩から「とにかく良い感じの味噌味になる」と紹介されたもので、退職エントリにポン付けしたウィッシュリストより現在の同僚に頂戴した。とはいえ、そもそも俺様は一切料理をしないので基本的にはカミさんが嫌々使う感じであるし、自分で料理もしないのにこんなものを貰ってどういうつもりなのか、と一分の隙もない詰めをされてしまった。 kiyo-shit.hatenablog.com

先週末より突如カミさんがしばらく帰宅しない事態となり、冷蔵庫に余している野菜群をどうしたものか相談したところ「何か適当に作って食えばよろしい」と至極全うな指示を賜った。

そういう経緯もあったので5年ぶりくらいに料理をしたんだが、作法らしい作法もわかっていないため、冷凍された豚肉と使えそうな野菜を一通り雑に切って順番関係なしで一緒くたにフライパンで炒めた後に、満持し味百味を投入。「味が濃い = 強い」という方程式を信奉しているので、カミさんのそれよりも多めに。

載せるのが憚られるほどのビジュアルショック炒めになったが、味は最高。ライスが進む。味噌がメインではあるものの、トマトピューレも入っているので見た目ほどしつこくない。マイルドなホイコーローをイメージして貰えると良い。

どんなに料理に縁がないオッサンでも味百味を使えばたぶん大体美味くなる。2016年になって「好きな食べ物はステーキソースだ」と言い放った彼の気持ちが良くわかった。

味百味、オススメです!

今年 Beatport で買った曲 Advent Calendar 2015 | 4日目

概ね Beatport での曲の買い方は基本的にレーベルフィルタで引くスタイルなんだけども、そもそもどういう経路を手繰って良きレーベルにたどり着くかも難しい。

ライセンサーでコンピばっか出してるからクソレーベルかというわけでもなく、たまにドロップするオリジナルリリースのどれもがビカビカのグッドトラックだから気安くアンフォロー出来ないこともある。

とはいえ好みのプロデューサー自身が立ち上げたレーベルに関しては間違いが無い事が多い。

In charge は Be Yourself の姉妹レーベルで、Marco V が立ち上げに関わっている。ストレートに Big Room なトラックが中心だが、飽きの来ない良曲が揃っている。

Austin Leeds and Redhead Roman - The Sugar Mama

今年 Beatport で買った曲 Advent Calendar 2015 | 3日目

ここ数年、ベストレーベルはどこかと聴かれれば Monstercat と即答するくらいには Monstercat フォロワーである。

中でも激推しプロデューサーは Hellberg と Televisor の2組。 今日は Hellberg の EP から。

とはいえ Hellberg もストレートに Prog House だし、直近ドロップしたのは Zouk からだし、まあレーベル方向性的にはそっちのがマッチするわなー。

Hellberg -Back2You

天下一品総本店

  • バス停からの道中がとても暗い
    • もっと街頭を増やして渋谷くらい明るい街にして欲しい
  • オリジナリティ溢れるメニュー
    • メニューの違いを堪能したかったが早く注文しろ的な圧を感じたため思わずコロッケ定食にしてしまった
    • 揚げたてコロッケにより上あごを痛める
  • テーブルに置いてあるニラの何かが激ウマ
    • 売って欲しい
  • ライスに沢庵が乗っている
    • 江古田っぽい
    • 江古田はテーブルにあるんだったかな?
  • 全体としては江古田店くらい美味かった

特選よつ葉牛乳がやたらめったら美味な割に話題になっていないのはおかしいと思っている

実家住まいの頃は良く牛乳を飲んでいたのだが、独り暮らしをしていた9年間といえば全く飲むことが無かった。そもそも牛乳はルマンド並みに「家にいつの間にかあるもの」という認識だったため、身銭を切って買うという行為に考えが及ばなかった。

結婚してからはカミさんが牛乳(というか鉄分が補強された乳飲料)を飲むもんだから流れで自分用のも買うようになり、牛乳のある生活を取り戻した。

牛乳なんてどれでも同じ味だと思っていたのですげー安いやつとかすげー高いやつとか遊び半分で買い散らかしていたのだが、8巡目くらいにツモった「特選よつ葉牛乳」が飲んだ瞬間にクワッ!と目を見開くほどに美味かった。カミさんにすげー美味いすげー美味いと連呼してへー良かったねと雑にあしらわれても寂しくなかったくらいには美味かったのだ。

www.yotsuba-shop.com

値段的にはちょっとだけ高い部類だろうか。タカナシの低温殺菌牛乳よりは安かった気がする。

これは本気で思っていて、ひたすら特選よつ葉牛乳を買い集めている。しかしながら身の回りで美味い牛乳についてアピールをする人たちがおらず、インターネット上においても強めの意見として放り込まれている様子もない。

プライベートブランドのヘンテコな牛乳を選択している買い物客を見かけるたびにテレパシーを送っているのだが、一向に気付いて貰えていない。特選よつ葉牛乳を選択しないという人生でいいのか。特選よつ葉牛乳を飲むか飲まないか、という分かれ道で「飲む」を選んだ勇気ある人の物語にしたくないのか。

このような情報もあるんだが、近所のスーパーには入荷してないようでお客様アンケートでのせびりも視野にいれている。

勉強欲高まり期

定期的にやってくる学び欲。大体英語かあまり触った事のないプログラミング言語が多いが、珍しく数学やり直したい欲が出てきている。

高校時代は数学で赤点取りまくっていたため中学数学あたりからやり直したいので、やり直しに向いているグッドな参考書をご存知だったら共有してつかあさい。

@hatebu の仕様変更について

「約束を反故にした」みたいなコメントも付いていたので。

Twitter @hatebu の投稿にコメント一覧ページURLを追加しました(ただし、記事URLが優先されます) - はてなブックマーク開発ブログ

もちろん事前に連絡はあって承知済み。使い勝手が変わったかどうかでいうと、記事 URL はマストな仕様なわけだしまあいいかなという感じだ。

ユーザーのニーズっていうのは色々あって当然で、それにどう答えるのかは「思い」の話になる。当時の俺様はそれが不要という思いで何もしなかったわけで、今 @hatebu に思いを込められるのははてな社。あれこれやってみて良いんじゃないですかね。

ただ、テストはちゃんとやっとけ。いきなり本番アカウントでブッコむとか雑すぎる。